桃太郎ジーンズの縫製工場は岡山県倉敷市児島にあり
2012年5月のある日、私たちは桃太郎ジーンズの縫製工場を訪ねた。
工場は岡山県倉敷市児島の味野という地域の一角にある。いわゆる児島ジーンズストリートであり、桃太郎ジーンズ味野店からは石畳で整備された道を数分歩いたところだった。
社員一人一人が全工程に責任をもつ
ガラスの引き戸をくぐり工場内に入るとミシンの音が響く。道路から太陽の光がさしこむ明るい工場だ。
工場内では4人の男女が桃太郎ジーンズを作っていた。縫製、リベットやボタンつけ、裾上げ、アイロンがけなど。それぞれが黙々とジーンズを作っていた。
社員毎に縫製担当パートがあるのか質問したところ「うちは社員一人一人が自分の判断で作業する。全員が一人でジーンズ一本を作れる技術をもつよう育てているので、いったん作業が始まったら、作業の進め方は各自が自分の判断で進めるようになっている。」とのこと。
ベテランから若手へ。この工房では職人としての技術も紡がれているようだ。
新入社員のジーンズ一本目
新入社員は入社したら先輩職人の指導で桃太郎ジーンズの縫製を学び、一番初めに自分の桃太郎ジーンズを縫い上げるのが習わしになっているということだった。
ちょうど今年の春入社した彼女が履いているこちらのジーンズ。これこそまさに、彼女が初めててがけた桃太郎ジーンズだ。
さすが社員と思ったのは桃太郎ジーンズオリジナルのオーダーペイント。かなりおしゃれに仕上がっている。白地に家紋柄。色合いが非常に上品で、左バックポケットにプリントしているのも見逃せない。ぜひ参考にしたい。
>>おしゃれなジーンズ オーダーペイント案はこちら
色へのこだわり~生地の色をそろえるひと手間
今回、私たちの取材に答えてくれたのは縫製一筋のベテラン女性職人。ジーンズ縫製の技術的な話を多く聞かせてもらった中で、特に印象に残った話の1つが「デニム生地の色をそろえるための小さな工夫」だ。
裁断され、ジーンズのパーツの形となったデニム地を撮影させてもらったところ、角に数字が書かれてある。
生地は一度に何枚が重ねて機械で一気に裁断されるのが一般的だ。したがって何枚もの生地がごっちゃになって一つの製品に仕上がるのが通常といえる。
同じデニム地で一本のジーンズを完成させることなど手間がかかるため、通常は意識されない。
しかし桃太郎ジーンズでは同じ生地で1本のジーンズを完成させられるよう手間をかける。デニム地の色は生地ごとに微妙に色が違う場合もあり、オリジナル・ブルーにこだわりをもつ桃太郎ジーンズにとっては譲れないこだわりの1つと言うわけだ。
デニム地に記された数字には重要な役割があることを学んだ。こういうディテールの積み重ねがプレミアムジーンズたるゆえんと言えよう。
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桃太郎ジーンズ公式オンラインショップ